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2012年8月16日木曜日

こんなお仕事もある…

生存確認ちゃんと書こうと思ったのに、結局1ヶ月。

最近なんか普通に契約してるOTみたいな仕事まで回ってくるようになりました...?
子供個別で見るのやりたかったから引き受けちゃったけど、その後の書類とか半端無くて他のこと出来なかったので、次はもうしません(笑)
ちゃんと自分たちのとこで賄えるシステム作ってよ!
と言いつつ、評価はたくさん書いときました。それ見てOTってこんなのも見るもんなのー?って思ってくれれば幸いです。

この国のセラピストたちの間には、領域の垣根がドドンと立っております。
そら、もう、ほんとこんな感じで。

「入って来ないで」
「出て行かないから!」
(出て行かないが強いかなー)





だから「認知の領域は心理士だ、コミュニケーションは言語だ」と言って見ないんですよ、それ以外の職種。
でもそれだけ孤立して機能してるってことありえないのに、どうやって分けてんの?
実はすごいの?

日本ではなんでも屋の(いいことだと思ってますよ)OTですから、感覚だって、姿勢だって、作業だって見ますよ。
だから「しょーこー、見て欲しい車椅子があるのー」と言われれば「いいよー」とのこのこ付いて行きます。
あ、心のなかで「PT仕事しろよ!」って思うけど。
でも、車椅子の管理は資材らしいですよ。直すのとか、なんかいじるのとか。PTすらいじり方知らないんじゃないだろうか...



はい、本日のお仕事。
寄付された車椅子を、子供に合わせてみよう。

これ私が座ったって結構余裕のある車椅子ですけどね。 両脇に支えもあるんだけど、これを渡すのは、6歳、座るのは介助だけど椅子の上では結構自由に動くっていう女の子。

この時点で相手間違ってますよー...
とは思うんだけど、ここはコロンビア的な理由があります。
たとえサイズが合わなくたって、車椅子を手に入れるってことがすごいんです。
この国では車椅子とか福祉器具を買うのにサポートはありません。(正確にはあるけど、全員に対してじゃないし、いつでも使えるわけじゃない)
だから買うか、お金がない人は貰うか、椅子とかを改造するか、ゴミ捨て場にあるのを取ってくるか...
だからこの車椅子も、お金がなくて車椅子買えないので今にも彼女の大きさと体重で壊れそうなベビーカーを未だに使っている子が選ばれたわけなんです。

 さて、まずサイズを小さくしましょう。
てことで、背面の部分、全部の穴押し込んだ。(つまり奥行きを浅くした)
全部きっちり押し込んだからだいじょうぶー!
じゃねぇし!!
なんで全部押し込んでんのに(しかも金槌でやかましく叩き込みまでしたのに)穴が合わないわけ!

写真の左端のボルトに椅子のベルトが固定されててジャマなんですよ...誰だよココに取り付けてその後を考えてない人。

ネジにくっついてるのでギリギリまで切る以外出来なかったけど、それでも入らない!
もー!!!
諦めたよー!!! それ以外出来ないよー!!!
ていうか、ベルトなくても入らないんじゃ疑惑...コロンビア製ではないけれど、ここにあると全てそんな感じで見えてしまう...

 完成ー!
ごっついでしょ?











背中の部分スポって後ろに抜けるんだけど、フレーム全部鉄!
くっそ重い!!
今までベビーカーで済ませてた人がこれを毎日使うかとっても不安ですよー。

そして子供が帰る時、お嫁だかお婿だかに貰われて行きました。

いやー、笑っちゃうくらいすっかすかですねー...
サイドの脇のサポートは肘掛けみたいになってるし、足なんか届くわけないし、実際おしりも後ろに届いていない。

そして後日聞いた話し。
重いからやっぱ使ってないんだって!
そうだよねー、重いよねー。
相変わらずベビーカーで来てるね...




ちなみにこの子、クラスに着くなり天才的な速さで靴を脱ぎ捨てます、ひょいひょいっ(笑)